2024年2月12日に「協創的教員養成イノベーション・フォーラム」を開催いたしました。休日にも関わらず、ご多忙の中ご参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。約100人もの方に参加いただき、とても充実した、有意義なフォーラムになりました。
第一部は学生企画、「イノベー村コンテスト」を行いました。この企画は、学生が考えた地域の課題解決イノベーション案を参加者の方々と徹底討論するというものです。今回は、プレゼンテーションパートとポスターセッションパートに分かれてコンテストを開催しました。プレゼンテーションパートでは、学内で行った内部選考で選ばれた上位3チームが発表し、「ベスト•オブ•イノベー村案」を決定しました。ポスターセッションパートでは、他5チームがそれぞれの案をポスターを使って発表しました。このコンテストを開催するにあたって、私達は「岡山県北地域の課題解決と子どもの学習を結びつけて、『学べる理想の村』を形成することを目指す」というビジョン、「地域学校協働参画にあたって、自分に何ができるかを考え、様々な人と意見を交流し、視野を広げる」というミッションを持ち、よりよい地域づくりへの思いを乗せたものになるよう、試行錯誤を重ねました。地域の身近な課題を知るため、実際に各自で市町村を訪れ、多くの立場の方からお話を伺いました。私達が考えていたよりも、さらに多く深い地域課題に対して、学生ならではの斬新なアイデアにしつつ、どのように実現していくかという点で頭を悩ませました。案を作成する過程では、学年関係なく意見を交わし、岡山県北地域教育プログラムの学生が一丸となって、地域課題の解決に向けて深く考えました。当日は、多くの方々と意見を交わす中で様々なご意見や励ましのお言葉をいただき、地域教育について考えていく上でのヒントも得られ、今後の学びに対する推進力になりました。また地域の活性化に貢献できる教員を目指していこうという気持ちがより一層強まるイベントとなりました。
第二部の「協創的教員養成の今後の展開」では、鍵本芳昭教育長(岡山県教育長)、森年雅子さん(NPO法人manabo-de理事長)、高岡敦史先生(岡山大学 准教授)がパネリストとして参加し、パネルディスカッションを行いました。県北地域で働く若手の先生にとっての課題として地域の連携が挙げられていました。自分一人で考え込むのではなく自ら進んで周りの人に頼ることも大切であるということに改めて気づくことができました。また、教員として、視野を広げて課題解決に向け考えていくためには、教職に関する知識だけでなく、高校生や地域の方々と一緒に考えていくことが教育の質的改善に繋がっていくという視点を得ることができました。
「協創的教員養成イノベーション・フォーラム」を通して、多くの方々との繋がりによって岡山県北地域教育プログラムが成り立っていることをより実感しました。このフォーラムを開催するにあたってご協力頂いた全ての方々に、改めて御礼申し上げます。今後も多くの方々との繋がりを大切に、未来のより良い地域社会の担い手になれるよう一層精進して参ります。
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